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アクリル画。八切り画用紙。27㎝×39㎝。額無し。
夜の丘に立つ桜の木。美しい幻想的な月夜に花びらが散って行く様子はどこまでも美しく、そこはかとない詩情を生み出しています。木ノ下には白い犬が座っており、大抵の日本人ならすぐに【花咲か爺さん】のお話を思い出すでしょう。しかしこの絵にはお爺さんの姿は見えませんね。画家があえてお爺さんを描かなかったのには理由があります。
完璧な自然界の美を表現しようと思った時、そこには人間は居ない方が良いのです。そう言うと、あなたは【エッ!? どうして? 昔話のお爺さんは良い人なのに!】と思うかも知れませんね。もちろん、【花咲か爺さん】に登場する善良なお爺さんは良い人に違いありません。しかし、人間は他の動植物と違い、完全なる自然に属しているわけではないのです。現代的な文明から離れた原始部族の人々ですら、彼らなりの【文明】を持っています。もちろん、それら人間の営みを描く事も素晴らしい創作です。
しかし、今回は人間が作ったお話や設定から離れて、より純粋に風景に込められた【美】に焦点を当てました。この絵の風景には人間は居ません。ですから、この美しい風景を【絵の中で】見れる人は誰も居ません。しかし、この風景を絵にした事で、私達鑑賞者が見る事が出来ています。
分かりますか? 絵の中に人物を描いたら、最早その風景は【秘境】では無くなるのです。既にその人物が発見している訳ですからね。画家は鑑賞者に、この風景の【遭遇者】【発見者】になって欲しかったのです。そうした隠れた設定を施す事により、単なる絵の鑑賞によりドラマが生まれるのです。
さて、説明はともかく、改めてこの絵を見てみましょう。力強いタッチで描かれた空や丘は、鮮やかで複雑な色彩を放っています。月の明かりが神秘的なムードを高め、見るものを幻想的な感覚へ誘います。桜も一見ザックリと描かれながら、良く見ると細かな点描による繊細なニュアンスが加えられています。【時には大胆に、時には繊細に】そうしたスケールの大きな世界観の作品です。
※写真撮影のため、現物と若干の色彩の違いがあります。ご了承下さい。
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