枝桜
¥60,000 税込
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アクリル画。四つ切り画用紙。額無し。
青い揺らめく背景に繊細かつ優雅に浮き上がる桜の枝花。背景は青空か、それとも水面だろうか? 鮮やかでありながら移ろい行く時間の儚さを感じさせる、美しい作品です。
桜と言えば日本を思い浮かべるほど、日本人と桜は長い時を一緒に過ごしてきました。春先に一斉に可憐な花を咲かせ、僅か10日程で散ってしまう、まさに【諸行無常】を形にしたような桜は、単に美しいだけでなく、日本人の精神文化に深い影響を与えてきた、特別な花と言えるでしょう。桜の花は儚さと同時に、生命の力強さも表しています。花が散ったすぐ後には、今度は萌えるような緑の葉が一斉に生い茂るのです。花の時期が淡い恋心なら、その後の緑の葉の時期は恋の結果結ばれた若者二人が、新たな人生へと向かって命を燃やして生きていく様です。そして、単なる植物の生態に過ぎないこの過程を、どの様な感性で受け止めるかは、それを見る人間に委ねられています。
日本人は桜に自らの人生に対する美意識を重ねて来ました。あっさりと散って行く花に【潔さ】と【儚さ】の美を見、勢い良く茂る葉に【命の力強さ】を感じ、秋の紅葉に【美に裏付けられた風雅】を見出だしてきました。
この様に特別な植物ですから、画家が桜をテーマにした作品を好んで描くのも無理からぬ事ですね。
ではこの作品を改めて良く見てみましょう。しっかり描かれた枝からは確かな生命力を感じることが出来ます。そしてその上に、ある種ぶっきらぼうとすら見える程のあっさりと自然な筆遣いで、繊細な花が描かれています。そして背景には、どこまでも清涼な空気感と、視るものの心を反映したかの様な、揺らぎのある、しかし力強い青い色彩が広がっています。この作品は頭を使うのではなく、心で感じれば良いのです。繊細さと大胆さ、儚さと強さ、相反する要素が一つに溶け合った美しい一枚です。
※写真撮影のため、現物と若干の色彩の違いがあります。ご理解下さい。
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